三楽荘(さんらくそう)は、広島県庄原市東城町東城345-1にある建築物(町屋)。本館、離れ、茶室、土蔵、門及び塀が登録有形文化財。旧保澤家住宅(きゅうほざわけじゅうたく)とも言われる。
歴史
東城は東城浅野家の陣屋町であり、街道東城路に沿って町並みが形成されている。
1891年(明治24年)、保澤定四郎によって保澤家の主屋(後の三楽荘本館)が建てられた。棟梁は横山林太郎。保澤家は呉服反物商や醤油醸造業を営む商家だった。その後1909年(明治42年)に離れが、昭和初期に茶室が増築されている。西側には禅仏寺がある。
戦後には保澤家が旅館業に転向し、主屋が三楽荘本館となった。2010年(平成22年)に旅館が廃業となると、建物などが庄原市に寄贈された。2011年(平成23年)1月26日、本館、離れ、茶室、土蔵、門及び塀の5件が登録有形文化財に登録された。東城町域では初の登録である。2016年(平成28年)にはヤマモトロックマシンの工場群・自治寮群も登録されている。
建築
- 本館
- 木造2階建、入母屋造、桟瓦葺。街道東城路に東面して建ち、東城路沿いには出格子を有する。桁行18メートル、梁間17メートル。立ちの高い2階は黒漆喰で塗りこめられ、虫籠窓を有する。
- 離れ
- 木造2階建、入母屋造、桟瓦葺。
- 茶室
- 木造平屋建、桟瓦葺。
- 土蔵
- 木造2階建、切妻造、桟瓦葺。
- 門及び塀
- 木造、桟瓦葺。
交通アクセス
- JR芸備線東城駅から徒歩
- 中国自動車道東城インターチェンジから車で約5分
脚注
外部リンク
- 三楽荘 庄原観光ナビ
- 三楽荘 ひろしまたてものがたり
- 三楽荘本館 文化遺産オンライン




