数学の解析学(特に、凸解析)と数理最適化の分野において、真凸函数(しんとつかんすう、英: proper convex function)とは、拡大実数に値を取る凸函数 f で、少なくとも一つの x に対して

f ( x ) < {\displaystyle f(x)< \infty }

が成立し、すべての x に対して

f ( x ) > {\displaystyle f(x)>-\infty }

が成立するもののことを言う。すなわち凸函数が真であるとは、その有効領域が空でなく、値として {\displaystyle -\infty } を取ることがないことを言う。真でない凸函数は広義凸函数(improper convex function)と呼ばれる。

真凹函数とは、 f = g {\displaystyle f=-g} が真凸函数であるような任意の函数 g のことを言う。

性質

Rn 上のすべての真凸函数 f に対し、ある Rn 内の bR 内の β が存在して

f ( x ) x b β {\displaystyle f(x)\geq x\cdot b-\beta }

がすべての x について成立する。

二つの真凸函数の和は必ずしも真あるいは凸ではない。例えば、集合 A X {\displaystyle A\subset X} B X {\displaystyle B\subset X} がベクトル空間 X 内の空でない凸集合であるなら、指示函数 I A {\displaystyle I_{A}} I B {\displaystyle I_{B}} は真凸函数であるが、 A B = {\displaystyle A\cap B=\emptyset } であるなら I A I B {\displaystyle I_{A} I_{B}} は恒等的に {\displaystyle \infty } に等しい。

二つの真凸函数の最小畳み込みは凸であるが、必ずしも真凸ではない。

参考文献


凸函数图册_360百科

令人崩溃的证明:凸函数极值点的存在性规律 知乎

什么是凸函数及如何判断一个函数是否是凸函数 知乎

梳理凸函数的六种判断方法及5个判定定理的证明过程 知乎

凸函数理解 知乎