フランス帝国
Empire français (フランス語)
国歌: Chant du Départ(フランス語)
門出の歌


Partant pour la Syrie(フランス語)
シリアへ旅立ちながら

フランス帝国(フランスていこく、仏: Empire français)と呼ばれたものとしては、フランス史上、フランス第一帝政、フランス第二帝政、フランス植民地帝国の3つが存在した。前2者はフランスにおける政体の1つを指す。後者はフランスの植民地の集合体を指し、本国の政体・王朝に関わりなくこのように呼ばれる。

帝政フランス

フランス第一帝政

フランス第一帝政は、フランス革命戦争において勝利を重ねたナポレオン・ボナパルトが、ブリュメール18日のクーデターによって独裁的な権力を掌握し、更に国民投票によって皇帝に即位したものである。自ら大陸軍(グランダルメ)と命名した強大な軍事力を後ろ盾にする軍事独裁政権であった。その治世は、ほぼ「ナポレオン戦争」と重なる。

フランス第二帝政

フランス第二帝政は、ナポレオン・ボナパルトの甥であるルイ=ナポレオン(ナポレオン3世)が1851年12月2日のクーデターによって議会を解散し、新たな憲法を制定した上で国民投票によって皇帝に即位したものである。権威主義的・反議会主義的な統治体制である一方、国民投票によって指導者を選出し、幅広い民衆に支持基盤をおいた点で、人民主権的、民主主義的な性格も有していた。

フランス植民地帝国

フランス植民地帝国は、フランスが16世紀から20世紀にかけて海外に建設した植民地の集合体である。この場合の帝国とは、フランス本国の政体が王政か、帝政か、共和政かにかかわらず、海外の多民族の領域を支配したことを指す。

参考文献

関連項目

  • フランスの歴史
  • フランス王国
  • フランス共和国
  • フランス君主一覧

フランスの歴史③ 中学生のための、よくわかる歴史

神聖ローマ帝国の誕生と周辺諸国の動き 世界史・現代史まとめ

第6章 フランスの王権と国家形成 1

フランス公爵であり、その後フランス王となったユーグ1世カペ(v.941 996)の肖像。19世紀末のクロモリトグラフ。

『夏旅☆フランス 南フランスのローマ遺跡と中世の街並みを巡る旅 トゥールーズ編』トゥールーズ(フランス)の旅行記・ブログ by ろきさん