妖精フローレンス』(ようせいフローレンス)は、1985年公開のサンリオのアニメーション映画である。

『星のオルフェウス』、『シリウスの伝説』などでアニメーション製作を手がけたサンリオ映画製作部が、劇場公開用として製作したアニメーション。実製作期間4年、セル画数12万枚。併映は『想い出を売る店』。配給収入は1.8億円。

解説

ベゴニアの花の妖精フローレンスと、オーボエ奏者の青年マイケルの、冒険と愛の物語。音楽とアニメーションの融合を演出的テーマとした本作は、商業アニメーションとしては珍しく、音楽(クラシック)の録音を先に行い、それに合わせて後からイメージボード、絵コンテ、動画を作成するという方法がとられた。音に合わせて動きを付けるこの手間のかかる手法は、ディズニーの『ファンタジア』などでも使われた。声の出演も、劇団四季(当時)の市村正親や、宝塚歌劇出身の毬谷友子、シンガーソングライターの中島みゆきなど、異色の採用であった。

物語

ベゴニアの妖精フローレンスに連れられて、オーボエ奏者のマイケルは、花の国へ行く。オールマイティの力を持つセンバの棒にまつわる、騒動に巻き込まれながら、花の世界を旅するマイケル。人間の世界にもどって、オーケストラ発表会で演奏することができるのだろうか……。

スタッフ

  • 製作・原作:辻信太郎
  • 監督:波多正美
  • 音楽監督:山本直純
  • 脚本:高畠久
  • 美術:阿部行夫
  • 協力:マキ・プロ
  • 現像:東洋現像所
  • 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
  • オーボエ演奏:宮本文昭
  • バイオリン演奏:漆原啓子

キャスト

  • マイケル:市村正親
  • フローレンス:毬谷友子
  • ローラ:高見知佳
  • ヒゲムジカ先生:小林亜星
  • ムジカ:中島みゆき

脚注


妖精フローレンス(その1)

駿河屋 ハローキティの妖精フローレンス(その他)

妖精フローレンス(アニメ)(映画パンフレット) メルカリ

妖精 フローレンス 映画パンフレット メルカリ

妖精フローレンス 24Apr2004