アンリ=エドモン・クロス(Henri-Edmond Cross、本名:アンリ=エドモン・ドラクロワ Henri-Edmond Joseph Delacroix、1856年5月20日 - 1910年5月16日)はフランスの画家である。「新印象派」の画家の1人である。

略歴

ノール県のドゥエーで生まれた。1865年に家族とリールに移った。1878年にリールの美術学校(École académique de dessin de Lille)でアルフォンス・コラ(Alphonse Colas)に学んだ後、1881年にパリに出て、フランソワ・ボンヴァンやEmile Dupont-Zipcyに学んだ。最初、写実的な「アカデミック美術」の画家として活動した。

1881年に名前をドラクロワからクロスに変え、初めてサロン・ド・パリに出展した。この頃「外光派」の画家として、印象派の画風に転じ、フランスの地中海岸の風景画を描いた。新印象派の画家、ポール・シニャックと地中海岸の写生の中で知り合い友人となった。1884年に、アンデパンダン美術協会の創立メンバーに加わり、アンデパンダン展に出展するようになり「新印象派」と呼ばれるようになる他のメンバー、ジョルジュ・スーラ、アルベール・デュボワ=ピエ、シャルル・アングランらと知り合ったが、クロスが「点描」のような、新印象派のスタイルで描くようになるのは、1891年頃からであった。1891年にはスーラが亡くなっている。

1890年代の半ばぐらいまで点描の作品を描き、その後色の塊は面積を持つようになり、モザイク画のようなスタイルに変わって言ったとされる。

リウマチの療養のために冬は温暖な地を求めて、フランス南部、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏で過ごし、後にサンクレール(Saint-Clair)という小さな村で、1年を通して暮らすようになった。1904年にクロスを訪ねたアンリ・マティスはクロスの作品から影響を受けたとされる。

1910年にサンクレールで没した。

作品

脚注

参考文献

  • Frédéric Frank, Marina Ferretti Bocquillon, Ortrud Westheider, Michael Philipp (Hrsg.): Farbe und Licht: Der Neoimpressionist Henri-Edmond Cross, Prestel Verlag, München 2018, ISBN 978-3-7913-5772-0, Katalog zur Ausstellung im Museum Barberini, Potsdam, 17. November 2018 – 17. Februar 2019.

アンリ=エドモン・クロス 油彩 アトリエ・スタンプ 《海辺》

13259 A3アートポスター『アンリ=エドモン・クロス』絵画 イラスト マット by メルカリ

アンリ・エドモン・クロス 「黄金の島」 [74903]のアート作品 アフロ

3分でわかるアンリ=エドモン・クロス 第2世代新印象派とは? フォービズムの先駆けアンリ・クロスの生涯と作品 ノラの絵画の時間

Coastal View with Cypress Trees, 1896 HenriEdmond Cross