共和政ローマ鳥卜官一覧(きょうわせいローマちょうぼくかんいちらん)は主に共和政ローマの判明しているアウグル(鳥卜官)を記載した一覧。古い時代は資料に乏しいため不明な者も多い。
定員
ローマ建国の父ロムルスは、公的な行動をとる前に予兆を読み取るアウグルとして、自身に加えて当時3つあった各トリブスから1名ずつを選出し、更に2代目ヌマ・ポンピリウスがそれに2名増員したとされる。この時点で定員は6名であるが、紀元前300年にオグルニウス法が提出された時、パトリキ4名の定員に対してプレブス5名が追加されており、どうして6名(各トリブスから2名ずつ)であるはずの定員が4名に減ったのかリウィウスも分からないとしている。とにかくこの法によって各トリブスから3名ずつが選ばれることとなり計9名となった。
アウグルの定員が大幅に増員される事となったのはこれよりかなり後のルキウス・コルネリウス・スッラが独裁官の時 (紀元前81年前後)で、15名に増員されている。更にガイウス・ユリウス・カエサルが自身をアウグルに加え16名となった。
王政期
- ロムルスとレムス,ローマ建国の伝説の双子。鳥占いで建国場所を決めた
- 無名のアウグル,ヌマ・ポンピリウスが元老院に王権を譲られる時、神託を行った
- ヌマ・ポンピリウス,王政ローマ2代目王。神祇官が民衆に示すべき予兆を鳥占いによって決定した
- アットゥス・ナウィウス,王政ローマ5代目タルクィニウス・プリスクス王の無理難題を実現してみせたためアウグルの地位が大きく向上した
共和政期
パトリキ
プレブス
脚注
参考文献
- T. R. S. Broughton (1951, 1986). The Magistrates of the Roman Republic Vol.1. American Philological Association
- T. R. S. Broughton (1952). The Magistrates of the Roman Republic Vol.2. American Philological Association
- "Augur, Augurium, A Dictionary of Greek and Roman Antiquities, John Murray, London, 1875" (English). 2017. Bill Thayer's Web Siteより2020年8月20日閲覧。
関連項目
- アウグル



