ヨウ化アルミニウム(Aluminium iodide)は、アルミニウムとヨウ素の2元素が含まれる無機化合物である。この物質名は常にAlI3の組成の化合物を指す。強ルイス酸であり、空気から保護しなければならない。

合成

アルミニウムとヨウ素または、ヨウ化水素と金属アルミニウムとの反応で得られる。

有機合成での利用

ヨウ化アルミニウムは特定のC-O結合やN-O結合を切断するのに使われる。例えば、アリールエステルの開裂やエポキシドの脱酸素である。

ヨウ化アルミニウム(I)

「ヨウ化アルミニウム」という名称は通常、三ヨウ化物またはその二量体のことを指すが、実際には一ヨウ化物も存在する。しかし、AlIは室温では不安定であり、三ヨウ化物に変わる。

6 AlI Al 2 I 6   4 Al {\displaystyle {\ce {6 AlI -> Al2I6\ 4Al}}}

一ヨウ化アルミニウムの実例となる誘導体に、トリエチルアミンとの環付加によって生成する AI 4 I 4 ( NEt 3 ) 4 {\displaystyle {\ce {AI4I4(NEt3)4}}} がある。

安全性

三ヨウ化アルミニウムは加水分解によって腐食性のヨウ化水素を遊離する。また、ルイス酸であるため皮膚を刺激する。

脚注



61期生通信 ヨウ化カリウム水溶液の電気分解実験

アルコールからヨードアルカンの合成:ヨウ化アルカリを用いたヨウ素化反応②:臭素化・ヨウ素化反応解説シリーズ 25 Chemia

【テーマ別解説】酸化還元反応式解説(1)過酸化水素とヨウ化カリウム 反応式の足し合わせの方法を解説します YouTube

実験室2.ヨウ化カリウムと過酸化水素KI+H2O2 potassium iodide.MTS YouTube

半金属のヨウ化物を用いたヨウ素化反応:臭素化・ヨウ素化反応解説シリーズ 28 Chemia