マーティン・カール・サンドバーグ(Martin Karl Sandberg、1971年2月26日 - )は、マックス・マーティン(Max Martin)の芸名で知られるスウェーデンの音楽プロデューサー、ソングライター。

ASCAPアワードで最優秀ソングライター、グラミー賞で年間最優秀プロデューサーを受賞している。

多くのヒット曲を輩出するヒットメーカーの一人であり、Billboard Hot 100においてプロデューサーとしては歴代1位の25作品、ソングライターとしてはポール・マッカートニーの32作品に次いで27作品が全米1位を獲得している(2024年時点)。

略歴

1990年代中頃にソングライターとしてブレークする。初期のヒット曲には、バックストリート・ボーイズの「アイ・ウォント・イット・ザット・ウェイ」「ラージャー・ザン・ライフ」「ショー・ミー・ザ・ミーニング・オブ・ビーング・ロンリー」「エブリバディ (バックストリート・ボーイズ)」、ブリトニー・スピアーズの「ベイビー・ワン・モア・タイム」「ウップス…! アイ・ディド・イット・アゲイン」、セリーヌ・ディオンの「ザッツ・ザ・ウェイ・イット・イズ」、ボン・ジョヴィの「イッツ・マイ・ライフ」などがある。

1990年代後半から2000年代前半にかけては、ダンス向きのピアノ/シンセラーデン・ポップサウンドにファンク、ヘビーメタル、ユーロポップなどを混合した音楽スタイルが特徴であった。しかし、ケリー・クラークソンの2004年と2005年のヒット曲「シンス・ユー・ビー・ゴーン」「ビハインド・ジーズ・ヘイゼル・アイズ」あたりから、より重いロックサウンドが増えた。2009年からR&Bジャンルへも進出し、レオナ・ルイスやリアーナ、アッシャー、T.I.などのアーティストに楽曲を提供した。

2008年からは、ピンクの「ソー・ホワット」「レイズ・ユア・グラス」、ケイティ・ペリーの「ホット&コールド」「キス・ア・ガール」「ティーンエイジ・ドリーム」「カリフォルニア・ガールズ」、ケリー・クラークソンの「ウィズアウト・ユー」、ブリトニー・スピアーズの「スリー」「ホールド・イット・アゲインスト・ミー」と10曲の1位獲得楽曲を持っている。

2010年以降も、ケイティ・ペリー、マルーン5、テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ザ・ウィークエンド、コールドプレイ、エド・シーラン、アデル、リゾ、マネスキンなど多くのアーティストのソングライター、プロデューサーとして参加し、全米1位獲得曲としては「Roar」「Dark Horse」「We Are Never Ever Getting Back Together」「Blank Space」「Shake It Off」「Bad Blood」「CAN'T STOP THE FEELING!」「Can't Feel My Face」「Blinding Lights」「My Universe」などがある。

全米1位を獲得した楽曲

マックス・マーティンがソングライターとして参加した楽曲のうち、Billboard Hot 100で全米1位を獲得した楽曲。共作含む。

太字はプロデューサーも兼任している楽曲。

  • ブリトニー・スピアーズ -『...Baby One More Time』(1998年)
  • イン・シンク -『It's Gonna Be Me』(2000年)
  • ケイティ・ペリー -『I Kissed a Girl』(2008年)
  • ピンク -『So What』(2008年)
  • ケリー・クラークソン -『My Life Would Suck Without You』(2009年)
  • ブリトニー・スピアーズ -『3』(2009年)
  • ケイティ・ペリー -『California Gurls』(2010年)
  • ケイティ・ペリー -『Teenage Dream』(2010年)
  • ケイティ・ペリー -『Last Friday Night (T.G.I.F.)』(2010年)
  • ケイティ・ペリー -『E.T.』(2010年)
  • ピンク -『Raise Your Glass』(2010年)
  • ブリトニー・スピアーズ -『Hold It Against Me』(2011年)
  • ケイティ・ペリー -『Part of Me』(2012年)
  • マルーン5 -『One More Night』(2012年)
  • テイラー・スウィフト -『We Are Never Ever Getting Back Together』(2012年)
  • ケイティ・ペリー -『Roar』(2013年)
  • ケイティ・ペリー -『Dark Horse』(2013年)
  • テイラー・スウィフト -『Blank Space』(2014年)
  • テイラー・スウィフト -『Shake It Off』(2014年)
  • テイラー・スウィフト -『Bad Blood』(2015年)
  • ザ・ウィークエンド -『Can't Feel My Face』(2015年)
  • ジャスティン・ティンバーレイク -『CAN'T STOP THE FEELING!』(2016年)
  • ザ・ウィークエンド -『Blinding Lights』(2020年)
  • ザ・ウィークエンド & アリアナ・グランデ -『Save Your Tears』(2021年)
  • コールドプレイ & BTS - 『My Universe』(2021年)
  • アリアナ・グランデ - 『Yes, And?』(2024年)
  • アリアナ・グランデ - 『We Can't Be Friends (Wait for Your Love)』(2024年)

脚注

外部リンク

  • Maratone
  • The Location
  • A Side Productions

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