ジュンライトボルト(欧字名:Jun Light Bolt、2017年4月27日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2022年のチャンピオンズカップ、シリウスステークス。
馬名の意味は、冠名+稲妻+落雷。
戦績
デビュー前
2017年4月27日、北海道勇払郡安平町のノーザンファームで出生。所謂ダイナカール一族の出身で、母娘での優駿牝馬制覇を果たした4代母ダイナカールと3代母エアグルーヴをはじめ、近親にアドマイヤグルーヴ、ルーラーシップ、ドゥラメンテ、フォゲッタブル、グルヴェイグなど多数の活躍馬がいる良血だった。2018年のセレクトセール1歳セッションに「スペシャルグルーヴの2017」として上場されると、河合純二に1億2000万円(税別)の高値で落札された。
「スペシャルグルーヴの2017」は「ジュンライトボルト」と命名され、育成ののち栗東トレーニングセンターの友道康夫厩舎に入厩した。
2歳 (2019年)
2019年7月21日、中京競馬場5レースの2歳新馬戦(芝2000m)で、鞍上福永祐一にてデビューし3着。9月7日、再び福永祐一とのコンビで阪神競馬場の2歳未勝利戦(芝1800m)に出走し、初勝利を収めた。その後は自己条件を2戦するが、勝ちきることはできなかった。
12月15日、初の重賞・初のGI挑戦で朝日杯フューチュリティステークスに出走。鞍上は岩田康誠が務めた。後方からの競馬になるが、直線で伸びきれずサリオスの6着に敗れた。
3歳 (2020年)
2月22日の1勝クラス・つばき賞より始動。福永祐一が再び騎乗し、単勝1番人気に支持されたが、直線での伸びを欠き7着に沈んだ。次走の1勝クラス・フローラルウォーク賞は藤井勘一郎に乗り替わり、レースは中団から脚を伸ばして2勝目を挙げた。4月18日に再び藤井勘一郎とのコンビでアーリントンカップに出走したが、終盤で伸びきれずタイセイビジョンの6着に敗北。獲得賞金額の不足でクラシックレースには出走できず、条件クラスで出走を重ねた。
4歳 (2021年)
4歳シーズンは4戦目の2勝クラス・鞍ケ池特別(中京競馬場・芝1600m、鞍上川田将雅)でシーズン初勝利を収めた。次走の3勝クラス・むらさき賞(東京競馬場・芝1800m)も再び川田将雅の騎乗で勝利し、晴れてオープン入り。年末までにオープンクラスで3戦するが、全て6着以下に敗れた。
5歳 (2022年)
5歳シーズンは前半は休養に充てた。その間、陣営はダート路線への転換を決断し、これが大きな転機となる。シーズン初戦・ダート初挑戦となった7月24日のジュライステークス(福島競馬場・ダート1700m、鞍上石川裕紀人)はニューモニュメントの2着に惜敗。このレース以降、石川裕紀人が主戦騎手に定着した。次走の新潟競馬場・BSN賞(ダート1800m)は好位から鋭く脚を伸ばし、最後は2着ホールシバンに1馬身3/4差つける完勝でオープン昇格後・ダート転向後初勝利を収めた。初のダート重賞挑戦となった10月1日のシリウスステークスは道中7番手に控え、3コーナー過ぎで進路を外に切り替えて進出。直線で上り最速の脚を繰り出し先行各馬を一気に差し切り、重賞初優勝を飾った。本馬を管理する友道康夫調教師としても、これがJRAダート重賞初勝利である。
初のGI出走である12月4日のチャンピオンズカップはテーオーケインズ、グロリアムンディに次ぐ単勝3番人気に支持された。レースは道中中団で待機し、最後の直線で外に出すと、上り最速の末脚で馬群を突き抜けゴール。ダート転向4戦目で念願のGI初制覇を果たした。鞍上の石川裕紀人もデビュー9年目で悲願のGI初制覇、友道調教師もダートGIはこれが初勝利である。
6歳 (2023年)
6歳シーズンは初の海外遠征から始動した。鞍上にライアン・ムーアを迎え、2月25日のサウジカップ7着を経て、3月25日のドバイワールドカップに出走したが15着と殿負けを喫した。休養後、6月28日の帝王賞では石川に鞍上を戻して臨むも7着と敗れた。結局、このレースが現役最終戦となった。
9月13日付でJRAの競走馬登録を抹消され、2024年から北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。友道は「これからダート路線の体系が大幅に整備される中で、種牡馬としての需要が高まりそうないいタイミング」と引退の理由を明らかにしている。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチ、netkeiba.com、サカブジョッキークラブ、Racing Post、エミレーツ競馬協会およびTotal Performance Dataの情報に基づく。
- 海外の競走の「枠番」欄にはゲート番を記載
- 海外のオッズ・人気はRacing Postのもの(日本式のオッズ表記とした)
血統表
- 半兄グルーヴィット(父ロードカナロア)は2019年中京記念優勝馬。
- 半弟ミッキーファイト(父ドレフォン)は2024年レパードステークス、名古屋大賞典優勝馬。
- 3代母エアグルーヴと4代母ダイナカールは共に優駿牝馬を勝った名牝。
- 主な近親にアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテ、フォゲッタブル、ルーラーシップ、グルヴェイグ、アンドヴァラナウト。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
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